花束の色合わせの技術

花束がまとまりなく見えるよくある理由の一つは、色が多すぎることです。そこで、花を選ぶ前に色の範囲を決めておくと、その後の選択がしやすくなります。近い色同士をまとめる、色相環で向かい合う色をあえてぶつける、一つの系統だけで最後まで通すなど、出発点はいくつもあり、どれも必ず守るべきルールではありません。以下では、よく使われる選択肢と、それぞれの選択がFlowyricで実際に何を変えるのかを説明します。

類似色 — 色の幅を絞る方法

色相環で互いに近い位置にある色をまとめる方法です。たとえば、赤いバラにピンクの芍薬とピンクのチューリップを加えます。この記事では、色選びに迷ったときの出発点としておすすめします。色の幅を絞っておけば、次にどの花を加えるかという選択肢が少なくなるからです。同じ系統でまとめたのにどこかちぐはぐに見えるなら、まず色の濃さと明るさの違いを確かめてください。

Flowyricには、色の組み合わせを採点して表示する画面はありません。色について画面が知らせるのは、選んだテーマの条件を満たしているかどうかだけで、色の幅をどこまで絞るかは好みに委ねられています。ただし、テーマによっては別に色の条件があるため、テーマを選んだ場合はその条件も確認してください。「記念日のギフト」がその例で、ピンク・レッド・ホワイトにパープルとブルーを加えた系統が全体の70%以上を占める必要があります。青い紫陽花やデルフィニウムのようなクールトーンも数に入ります。

補色 — 互いを明るく見せるコントラスト

補色とは、絵の具の伝統的な色相環で互いに向かい合う位置にある色です。英国のテートとロンドンのナショナル・ギャラリーは、赤と緑、青とオレンジ、黄色と紫をその組み合わせとして挙げ、隣り合わせに置くと互いがより際立って見えると説明しています。光を混ぜる画面上の色体系では組み合わせが異なるため、ここで扱うのは絵の具の色相環です。Flowyricでは、デルフィニウムにオレンジのチューリップを加えると青とオレンジ、ひまわりに紫のリシアンサスを加えると黄色と紫のコントラストが生まれます。色の軸を二つにまとめるか、さらに増やすかは好み次第ですが、系統を増やすほど、どの色が主役なのか分かりにくくなります。

白い花とグリーン — 間を空ける素材

かすみ草・白いラナンキュラス・ユーカリのような淡い色の素材は、有彩色の花の間に入れやすいものです。色選びに迷ったら、有彩色二系統にこうした素材を混ぜるところから始めてみてください。ただし、どこに入れても問題のない万能素材ではありません。Flowyricのテーマ条件は全体に対する比率で計算することが多く、グリーンは有彩色の系統に数えられないため、増やすほど「記念日のギフト」の70%といった条件では不利になります。反対に、「冬のギフト」のように白い花・グリーンの比率を求めるテーマでは役立ちます。白い花は「記念日のギフト」ではホワイト系として数えられますが、「感謝の気持ち」が求める暖色系には入りません。「新しい門出」のように白い花2輪とグリーン2本を別々に数えるテーマもあるため、グリーンをどれだけ増やしても白い花の分は満たせません。

原色を何種類使うかは選択です

鮮やかな原色は花束の表情をつくります。原色を一、二種類だけアクセントにして、残りを淡い色や白い花・グリーンで支えると主役がはっきりし、複数の原色を並べると互いに視線を分け合います。どちらも守るべきルールではなく、場面に合わせた選択であり、Flowyricのテーマは正反対の条件を求めることもあります。「応援エール」は鮮やかなビビッドカラーの花を3輪以上必要とする一方、「慰めの気持ち」と「あたたかな励まし」は強い原色の花が1輪でも入ると条件を満たしません。

六つのパレット

Flowyricのおすすめ一覧には、レッド、ピンク、イエロー、オレンジ、ホワイト、ブルー・パープルという六つの色フィルターがあります。六つすべてが常に表示されるわけではなく、選んだテーマのおすすめが二つ以上の色に分かれる場合にだけチップが表示されます。「記念日のギフト」「お祝い」「慰めの気持ち」がその例ですが、国設定によっておすすめ一覧が変わり、一色だけになるとチップが消えることもあります。「日常のブーケ」や季節テーマのおすすめには、そもそも色の区分が付いていません。チップはおすすめ一覧を絞り込むだけで花の選択を制限しないため、気に入った色のおすすめを一つステージに置き、そこから花を入れ替えて自分の構成にしてみてください。

自分だけの花束をつくる