国ごとの花の贈り物とFlowyricの地域設定
花の受け止め方は場所によって、また人によって異なります。そのため、「この国ではこの花をこう捉える」と一文でまとめられることはほとんどありません。この記事では、よく語られる話をいくつか取り上げ、そのうちFlowyricが地域設定に反映しているものもあわせて説明します。異なる文化圏へ花を贈る予定なら、受け取る方や現地の花店に直接尋ねるのが最も確実な確認方法です。
本数を決める基準
Flowyricの地域設定には、現在二つの本数ルールがあります。地域が日本の場合は合計4本と9本の構成が、中国の場合は合計4本の構成がおすすめ一覧に表示されません。二つの地域で設定値が異なる点は、それ自体が注目に値します。日本設定では除かれる9本の構成が、中国設定ではそのまま残るからです。中国の「記念日のギフト」で最初に表示される「牡丹の幸運」は、ピンクの芍薬4本、マゼンタのダリア2本、ピンクのワックスフラワー1本、ピンクのスターチス1本、ルスカス1本の計9本です。
このルールが適用されるのは、おすすめ一覧です。地域を日本に変えても、すでに入れた花はそのまま残り、「花を選ぶ」で直接4本や9本になるように花を入れることも妨げられません。「花束を完成する」ボタンもそのまま押せます。そのため、本数を正確にそろえる必要がある場面では、おすすめをそのまま使うより、「花を選ぶ」で数えながら入れるほうが確実です。ステージ上のカウンターには花束の本数が常に表示されるので、それを見ながら合わせられます。
白い花の割合
地域が中国の場合、お祝いの性格を持つ二つのテーマにもう一つルールが加わります。「記念日のギフト」と「お祝い」のおすすめでは、ニュートラル(白と緑)の本数が全体の34%を超えません。白い花とグリーンが多いデフォルト構成もいくつか一覧から外れます。「記念日のギフト」では白と緑だけで構成された「ホワイトデー」と「純白の手紙」が、「お祝い」では白と緑が半分を超える「バタークリーム」が該当します。代わりに、ピンクの芍薬を主役にした「牡丹の幸運」と「富貴繁栄」が一覧の先頭に並びます。自分で入れるときも同じような割合にしたいなら、白い花とグリーン素材を合わせて3本に1本を超えないようにし、残りを有彩色の花で満たしてください。
菊と万聖節
地域をフランス・ドイツ・イタリアにすると、菊が入った秋のおすすめ四つが一覧から外れ、代わりに菊を使わない秋の構成が表示されます。フランス設定なら、ひまわりとオレンジのチューリップを使った「プロヴァンスの野」、オレンジのガーベラと黄色いフリージアを使った「プロヴァンスの琥珀」などです。フランス園芸協会(SNHF)の菊に関する資料は、万聖節(トゥーサン)に合わせて栽培する品種を別に挙げています。その時期に向けて育てる菊があるほど、菊と万聖節が結び付いているということです。ただし、これは菊を贈り物にしてはいけないというルールまで示すものではありません。フランスへ花を贈る場合は、現地の花店に菊がそこで主にどのような場面に使われるかを尋ねるほうが正確です。
一方、地域を韓国または中国にすると、菊を使った秋のおすすめが一覧に表示されます。韓国設定の「秋の菊」は、オレンジの菊3本、黄色いチューリップ2本、パンパスグラス1本、ルスカス1本で構成されています。Flowyricがオレンジの菊に付けている花言葉は「誠実な心」で、これは「花を選ぶ」と「花図鑑」に表示するサービス上のラベルです。花に意味を与える本は19世紀初頭のフランスとイギリスで流行のように相次いで刊行されましたが、イングリッシュ・ヘリテージは、当時の著者たちが同じ花に異なる意味を与えていたと記しています。白いバラ一種にも、純粋、沈黙、神聖な死といった異なる解釈が同時に広まっていたといいます。そのため、カードに花言葉を書くときは、その解釈がどこから来たかを一言添えると、意味がより正確に伝わります。
ムクゲと桜に残る来歴
韓国行政安全部の国家象徴案内は、ムクゲを国花として紹介しています。「무궁화 삼천리 화려강산」という歌詞が「愛国歌」に入ってからいっそう愛されるようになり、日本統治時代にもその思いが続き、解放後に自然な形で国花として定着したと記しています。桜には別の来歴も残っています。米国国立公園局は、日本で春の桜の開花を祝う伝統が何百年も続き、サクラが日本文化で豊かな意味を持つと記すとともに、ワシントンの桜が1912年に日本国民から米国国民へ贈られた友情の贈り物から始まったと記録しています。高峰譲吉の提案を受け、東京市長の尾崎行雄が寄贈を決め、12品種3,020本が横浜から運ばれました。こうした来歴は、花とともに伝えることで意味がより明確になります。Flowyricがムクゲに付けた「一途な心」や桜の枝に付けた「純粋な心」はサービス上のラベルなので、カードには花言葉の代わりにこの来歴を一言書いてみてもよいでしょう。
地域設定が変えるもの
上部バーの「地域·言語」にある「地域」で、韓国・日本・中国・アメリカ・フランス・ドイツ・イタリアの七つから選べます。地域は画面に表示される言語とは別です。韓国語で読みながら、地域だけをフランスに設定することもできます。地域を変えるとおすすめ一覧が変わります。その地域専用の構成が先頭に追加され、重複するデフォルト構成の一部が外れ、前述のルールが一覧に適用されます。近日中の記念日バナーも地域に従います。ホワイトデーは韓国・日本・中国設定で、両親の日・先生の日・ペペロデーは韓国設定で表示され、バレンタインデーとクリスマスはどの地域でも表示されます。地域を変えても、現在入れている花と選んだテーマはそのまま残ります。ただし、選択していたおすすめ構成が新しい地域の一覧にない場合は、その選択だけが解除されます。