ひまわり

ひまわり

メイン四季

ひまわりは花束に入る花の中で、いちばん大きな顔を持つ花です。黄色い花びらが濃い茶色の花芯をぐるりと囲んで大きな円盤をなし、そのコントラストは遠くからでもはっきりしていて、一、二輪あるだけで花束全体が明るくなります。故郷は北アメリカの広大な平原で、先住民は古くからその種を食料や油として大切に育ててきました。ヨーロッパに伝わってからは、画家たちがくり返し描いた夏の象徴として愛されるようになります。名前は太陽へ向かって回る習性に由来し、若いひまわりは実際に一日中太陽を追って首を回しながら育ちます。旬は真夏で、陽射しが最も強い季節に大きく開き、野原を一面の黄色に染め上げます。太く真っすぐに伸びた茎の先に、大きな顔を正面へ高々と掲げたその凛々しい姿ゆえに、ひまわりは見る人まで元気にする応援の花として長く愛されてきました。

花言葉の物語

花言葉「あなただけを見つめて」は、若いひまわりが朝から夕方まで太陽を追って首を回す向日性に由来します。ただ一つの方向、ただ一つの存在だけを一日中見つめるその一途な姿が、変わらぬ愛と一心な想いをそのまま映していると、この花言葉が生まれました。この言葉にはギリシャ神話の古い物語も重なっています。太陽神アポロンに恋した水のニンフ、クリュティエは、その心を得られぬまま、空を渡る太陽をひたすら見つめ続け、ついに一輪のひまわりになったという伝説です。太陽を追って首を回す花の習性が、この切ない物語と結びつき、ひまわりは叶わずとも揺るがない愛の象徴とされてきました。一方で、大きく明るい顔から立ちのぼる凛々しい印象ゆえに、今日のひまわりは愛を超えて、変わらぬ応援と尊敬を伝える花としても広く親しまれています。いつも光へ向かうその姿勢が、そばで一途に応援する心と、仰ぎ見る尊敬の念とをともに思い起こさせるからです。

色ごとの花言葉

贈りたい瞬間

変わらぬ応援と尊敬を伝えたいとき、ひまわりが最もよく似合います。大きく明るい顔がそのまま晴れやかな元気になってくれるので、卒業式や新しい門出を祝う日、長く寄り添ってくれた人へ感謝を伝える席の花束にぴったりです。とりわけ「あなただけを見つめて」という花言葉と凛々しい佇まいが相まって、恩師や敬うご年配の方への贈り物にもよく合います。イエロー・オレンジが主役の「卒業のお祝い」テーマを代表する花なので、袴や角帽の季節になると、まず思い浮かぶのがひまわりの花束です。お見舞いや励ましの席でも、明るい黄色が気持ちを引き立て、開店や昇進など前途を祝う場面にも大きな力を添えてくれます。何より、真夏の季節感を届けたいとき、ひまわりの一束は、その日の陽射しまで一緒に手渡すような印象を残してくれます。

組み合わせのコツ

ひまわりは顔が大きく存在感のはっきりしたメインの花なので、中心に奇数で一、二輪だけまとめ、まわりには静かな素材を置いてこそ、その凛々しさがのびのびと生きます。黄色いフリージアやオレンジのチューリップのようなウォームトーンのフィラーを添えると黄色に深みが増し、ルスカスやユーカリのグリーンで受け止めれば、鮮やかさが重くなりすぎずに整います。白いかすみ草を少し加えると、黄色がいっそう爽やかに澄んで見えます。同じ暖色どうしで集めれば夏の野原のような明るい花束になり、秋にはパンパスグラスや菊のような旬の素材と並べて、実りの季節らしい趣を出すこともできます。何色も混ぜるよりイエロー・オレンジの二、三色に抑え、グリーンで余白をつくると、ひまわりならではの明るく澄んだ印象が崩れません。茎が太く丈夫で花束の骨組みを支えてくれるので、軽いフィラーを先に挿し、最後にひまわりで中心を締めると、バランスが取りやすくなります。

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