メイン・フィラー・グリーン — 花束づくりの基礎
美しい花束には、見えない設計があります。フローリストは花を「きれいな順」ではなく「役割」で分けて束ねます。視線をとらえるメイン、間を満たすフィラー、背景とボリュームをつくるグリーン — 3つの役割さえ理解すれば、誰でもバランスのとれた花束がつくれます。
メイン — 視線の中心
メインは花束の主役です。バラ・芍薬・ひまわりのような、顔が大きくはっきりした花が受け持ちます。主役は多い必要はありません — 1、2種を奇数の本数で入れ、残りの役割に主役を輝かせてもらうのが定石です。
フィラー — 間を満たす花
フィラーは、メインの間の空きを満たしてリズムをつくる名脇役です。かすみ草やワックスフラワーのような小花、チューリップやフリージアのような中くらいの花がここに入ります。フィラーがあってこそ、花束に密度と自然さが生まれます。
グリーン — 背景とボリューム
グリーンは、花束の背景であり骨組みです。ユーカリやルスカスのような葉の素材が花と花の間に奥行きをつくり、全体のシルエットを整えてくれます。グリーンの抜けた花束は、どこか息をつく隙がないように見えます。
奇数の美学、多様性のルール
花は奇数で束ねるのが、古くからの定石です。偶数は対称で止まった印象を与えますが、奇数は視線が自然に流れるリズムをつくります。手に持つ花束なら、5輪から9輪がちょうどよい大きさです。
種類は3つ以上混ぜるのがおすすめです。1、2種だけでは単調ですし、メイン・フィラー・グリーンがそれぞれの役割を果たすには、最低3種が必要だからです。Flowyricのおすすめ花束は、すべてこのルールの上に立っています。
仕上げは包装紙
同じ花束でも、包装紙によって表情が変わります。クラフト紙はナチュラルで温かく、ホワイトペーパーは端正に、ダスティブルーは落ち着いて、ブラッシュピンクは愛らしく、チャコールグレーはモダンに — 花の色と伝えたい雰囲気に合わせて選んでみてください。